ということで、去年ブレークしたIlona Mitreceyの"Noël que du bonheur"(PVはこちら)をどうぞ。とてもDANSABLEなクリスマスソングです。
題名にしても、「直訳ではないか?」と思わせるもの(ex.She Loves You→Elle T'Aime、I wanna hold your Hand→Je Veux Prendre Ta Main等)や、直訳ではないが何となくわかるもの(ex. Yesterday→Je Croyais、Get Back→Rentre Jojo a la maison等)、「全く関係ないではないか」と思わせるもの(ex.Please Please Me→Tu Perds Ton Temps"、Come Together→C'est Beau Paris等)があります。
ただ、Yellow SubmarineがどうしてLe Sous Marin Vert(緑の潜水艦)になったのか、不思議でなりません。
フランスでこれだけRaïが流行すると、アラブとは関係のないアーティストもRaïを取り入れてみようという感じになっていきます。といっても、アラブで歌われているような本格的なRaïではなく、R&BとRaïとを融合させたRaï 'n' Bくらいにするのがはやりのようです。
1985年にベトナム系移民とポリネシア系移民との間にル・マンで生まれたLeslieが、カサブランカ生まれのAmineと組んで歌っている"Sobri2"(PVはこちら)はまさにこの流れに位置づけられる作品ということができるでしょう。
もう、PVなんか、これでもかというばかりにいわゆる「アラブっぽさ」を強調した造りになっていますが、リズム感はR&Bっぽいなあという感じがします。
といっても、これがまた入手が困難だったのです(以前、Amazon.frで注文したものの、結局、商品が仕入れられなかったとしてキャンセルされてしまいました。)。ところがです。これが最近入手可能になったのです。iTunes Store Japanで!
"Comme D'Habitude"は、"1,2,3 Soleiles"の最後を飾る楽曲です。お聞きになるとすぐにおわかりになると思いますが、これはメロディーはそのまんまあの"My Way"です。それが、歌い手とバックの演奏でアラブ風のRaïになる凄さ!、といいたいところですが、でもこの楽曲に関して言えば、なんだかんだ言って も"My Way"です。"My Way"のメロディーは強すぎます。
同じこの3人による"My Way"のカバーだと、Daiman (My Way)の方がさらにアラブっぽさが強調されていますが、でも、露骨に"My Way"です。
ただ、そういう抑圧されたマイノリティというのはしばしば芸術分野では高い評価を勝ち取っていきます。
例えば、「Raï」というマグレブ地方の伝統的音楽がフランスのPopsやRockと結びつき、どことなくエスニックで、それでいてどことなく軽快な音楽がフランスでは既に一大分野を築いています。その「Raï」の貴公子といわれているのが、Faudelです。
同じく「Raï」の巨匠であるRachid Tahaもそうであるとおり、Faudelもまた、アラブ色の強い楽曲と、Pop・Rock色の強い楽曲とを適度に使い分けます。今週のフランスシングル チャートで1位を獲得した"Mon Pays"はPop色の強い楽曲で、言われないと「Raï」とは気がつかないかなあとすら思えてしまいます。
アニメファンには「Shion a demandé à la lune」で使われている音楽ということで知られているかも知れませんが、オリジナルのPVはアニメではありません。
(私は月に訊いてみた。太陽はそのことを知らない)J'ai demandé à la lune
Et le soleil ne le sait pas
で始まる歌詞も神秘的ですが、何度も繰り返すAメロも何となく神秘的です。
また、PVに出てくる女の子が、最初は赤ん坊だったのが、徐々に大きくなり、最後にはコーラスに参加してしまえるまでになるというのも、何となく雄大な構想っぽくてよいです。
Ilonaは、昨年"Un Monde Parfait"(こちらでPVが見れます。)で大ブレーク(フランスシングルチャート16週連続1位!)した1993年生まれのシンガーです。また、ジャケットの絵はもちろん、PVもほぼ全編アニメということでも有名だったりします。
ところで、このIlonaの"Un Monde Parfait" (直訳すると「完全な世界」)は、日本では、「ときめき☆アーモンドパフェ」という邦題で売り出されたのだそうです。正直、ユニバーサルの担当者のセンスを疑うところです。
All Saintsといえば、どうしても "Never Ever" での神々しさすら感じされるパフォーマンスを思い起こさずにはいられません。All Saintsは元々美女4人組のボーカルユニットという位置づけだったわけですが、この "Never Ever" についていえば、そういうビジュアル面を全く度外視しても「凄い」の一言につきるとすら言い切ってしまえます。音楽的には、こんな分析もなされていますが、音楽などというものは、聴いていて心地よければ、それでよいのです。
とはいえ、ビジュアルも見たいとのことであれば、YouTube等で視聴可能なPV映像よりも、Real社が提供しているLive映像の方が素敵です。
Amelは、"Nouvelle Star 2"では準優勝に終わったのですが、昨年リリースしたシングル"Ma Philosophie" (30秒分のPVがこちらで視聴できます。)は、大ヒットしました(internet radioでも、何度もかかっていました。)。
"Viser la Lune"で始まるさびの部分も雄大で素晴らしいですが、R&B向きの声と相まって、Aメロ部分から十分に聴かせます。
また、" Je n'ai qu'une philosophie/Être acceptée comme je suis"(私には一つの哲学しかない。あるがままに受け止められるということ。)で始まる、Amel自身が作詞した歌詞もなかなかに素晴らしく、才能を感じさせます。
なお、このPhilippe Katerineさんですが、1968年生まれ、ということで私と同い年です……。